むかしむかしあるところ―――
森のおくにある小さな国がありました.
その国には,とてもりっぱなおしろがありました.
そのおしろには,それはそれは綺麗なお姫さまがすんでいました.
そのお姫さまは,とおいとおい国の王子さまに恋をしていました.
しかしある日,王妃さまがお姫さまに言いました.
「あなたはとなりの国の王子さまと結婚するんですよ」
お姫さまはたいそう悲しみ,1週間泣き続けました.
むかしは好きでもない人と結婚するのが,あたりまえのことだったのです.
ある日,お姫さまはとなりの国の王子さまに会いにいくことになりました.
となりの国のおしろにつくと,お姫さまのためにお食事会がとりおこなわれました.
お姫さまに出された食事は,それはそれはごうかでした.
いろいろな話をしているお姫さまととなりの国の王子さま――
時間はすぐに過ぎていきました.
お姫さまが食事を食べおわったのに気付いた召し使いは,お姫さまの食器を下げました.
夜.
おしろの中の人間はすべて寝しずまり,起きているのは見まわりの兵士だけです.
しずかな夜は,しずかにつづきました.
朝.
となりの国の王子さまは自室でつめたくなっていました.
王妃さまや王さま,召し使い達はとても悲しみました.
お姫さまは,そんな人たちを見守っていました.
「あ,そうそう,昨日ね」
「なぁに?」
「昨日,食器を洗ってるとき,ナイフが1つ足りなかったのよね」
召し使いたちのたわいもない話し声は,いずれ国中に広まることになりました.
森のおくにある小さな国がありました.
その国には,とてもりっぱなおしろがありました.
そのおしろには,それはそれは綺麗なお姫さまがすんでいました.
そのお姫さまは,とおいとおい国の王子さまに恋をしていました.
しかしある日,王妃さまがお姫さまに言いました.
「あなたはとなりの国の王子さまと結婚するんですよ」
お姫さまはたいそう悲しみ,1週間泣き続けました.
むかしは好きでもない人と結婚するのが,あたりまえのことだったのです.
ある日,お姫さまはとなりの国の王子さまに会いにいくことになりました.
となりの国のおしろにつくと,お姫さまのためにお食事会がとりおこなわれました.
お姫さまに出された食事は,それはそれはごうかでした.
いろいろな話をしているお姫さまととなりの国の王子さま――
時間はすぐに過ぎていきました.
お姫さまが食事を食べおわったのに気付いた召し使いは,お姫さまの食器を下げました.
夜.
おしろの中の人間はすべて寝しずまり,起きているのは見まわりの兵士だけです.
しずかな夜は,しずかにつづきました.
朝.
となりの国の王子さまは自室でつめたくなっていました.
王妃さまや王さま,召し使い達はとても悲しみました.
お姫さまは,そんな人たちを見守っていました.
「あ,そうそう,昨日ね」
「なぁに?」
「昨日,食器を洗ってるとき,ナイフが1つ足りなかったのよね」
召し使いたちのたわいもない話し声は,いずれ国中に広まることになりました.
PR
この記事にコメントする
△ 天然水。いいえ,水道水です。 * HOME *